やさしさ彩る温かさに包まれた家

子育て世代が暮らすFさまのかわいい家が2023年8月に完成しました。以前のお家は、1LDKのアパート暮らしだったFさま。奥さまは、幼少期から一戸建てで暮らしていたこともあり、将来は自分も家を建てたいという想いがありました。子供が生まれ部屋数も少なく、手狭になったことをきっかけに本格的に家づくりをスタート。車やバイクが好きな旦那さまは、車庫付きの家がご希望だったので、インナーガレージを取り入れた注文住宅を設計しました。　

好き。と思える家づくり

今回建てた住宅は、4倍断熱の家という弊社最高グレードの住宅仕様。勿論のこと、トリプルガラスの窓や高断熱の玄関ドアを標準としており、壁断熱40㎝厚の施工が特徴となっています。ただ、住宅性能と同様に”見た目も大切にした家づくりをしたい”という奥さま。憧れのマイホームで暮らす家族との生活を想像して、意匠性は、お部屋の心地よさにも大きく影響しますし、注文住宅だからこそ、どちらも譲りたくないですね。

4倍断熱の家は、特に住宅性能を重視しているので、性能に関わる部分ではできることできないこともありました。例えば、断熱材を施工している外側の壁には埋め込んだり、ニッチを作ったりすることは断熱性に影響するため、極力さけたい所です。そうした中でも、理想の家を作りあげていく為に、アイディアを持ち寄りながら一緒に考え進めていきました。

シンプルに、温もりも感じる空間。

SNSを参考にイメージしているお部屋の雰囲気は決まっていたので、実際のFさまの住宅をパース化して、内装を考えていき実物のサンプルと照らし合わせながら決めていきました。メインカラーは、くすみ系で統一していて、白ベースに木調の素材感を各所に取り入れているので、温かみを感じられる空間になっています。多種類の壁紙は使っていないので、シンプルにまとまっていますが、奥さまが「絶対この壁紙は使いたい！」と言っていたウィリアム・モリスの花柄の壁紙は、リビングカウンターとトイレに仕上げて、優しいアクセントとなりました。

内装づくりの中でも特に気をつけていたのは、木調選び。茶系の木目といっても、メーカーや素材が違うと色味も変わります。例えば、キッチンの天井と扉と床は、すべて違うメーカーになりますが、選ぶ際に系統を合わせたので、まとまりのあるキッチンスペースに仕上がりました。

やさしい雰囲気に仕上がった造作の手洗い場も時間をかけて、こだわりを詰め込みました。当初は、モルタル仕上げのスタイリッシュなデザインをご希望でしたが、採用した洗面ボウルに合わせて、木天板のナチュラルな雰囲気に変更しました。洗面ボウル選びには、なかなか好みの商品がなかったり、金額的に合わなく探しましたが、最終的には全体のお部屋との雰囲気にも合っていて、木製の内装窓が印象的になり、可愛い手洗い場に完成しました。

階段と吹き抜けの手摺りの色味は、最後まで黒と白の2択で悩んでいました。どちらを選んでもお似合いですが、全体の雰囲気と印象はガラリと変わってしまいます。奥さまがイメージしている雰囲気は、やんわりとした温かみを感じられる雰囲気だったので、ご提案していた白を最終的に採用。少し黄色味の入った白色なので、全体とより馴染んでイメージ通りに仕上がったと思います。