インナーガレージのある平屋
2023年7月、網走市のオホーツク海付近に、真っ白な外観の平屋が完成しました。この平屋の住宅は、土地の幅が広かったので、その特徴を活かした住宅づくりをしました。車を2台分置けるインナーガレージが住宅と繋がる、回遊型の動線がある間取りを設計しています。※回遊型の間取りは、行き止まりがなく家中をぐるぐると回ることができることをいいます。
家全体が繋がるような間取り
こちらの住宅の回遊型の間取りは、各場所からいくつもの繋がる動線があるので、スムーズに家中を移動することができます。人がいる場所をわざわざ通らないとそこの部屋にはいけない、というのが無くなり、家族それぞれが快適な生活を送ることができます。各場所からの動線がわかりやすくなるように、本文と間取り図には番号を付けているので合わせてご覧頂ければと思います。
①_ 大きなペンダントライトが玄関を明るく照らしてくれる玄関。正面の壁には装飾窓も取り付けて、向こう側が見えるデザインにしました。右側の室内ドアはリビングへ繋がり、真っ直ぐ進むと水廻りスペース、左側には子供部屋と寝室があります。玄関から洗面台までの距離が近いので、帰宅時の手洗いうがいまでの流れがとてもスムーズになります。トイレもすぐ側にあるので、どちらも有効的に活用できる手洗い場の動線です。
②_ 裏口玄関は、洗濯機・スロップシンク・収納棚を設けているので広めにスペースをとっています。仕事で汚れた上着などは、その場ですぐに洗うことができるので、部屋に持ち込んだりする必要がありません。裏口玄関はインナーガレージから出入りができるので、お出かけや学校の送り迎えなど使用する頻度は高くなるため、収納棚は天井までの高さで家族分の靴や収納用品を置けるようにしています。
水廻りを集結してシンプルな家事を
③_ 毎日使う水廻りスペースは、集結することで家事動線がとてもシンプルになり、お掃除がラクになります。さらに各部屋の室内ドアは、必要最低限に抑えているので、スムーズに動けるところも家事の効率アップに。部屋同士の繋がりも見えるので、開放的に感じられますし、空気も全体へ行き渡りやすくなり、そして、ちょっとした住宅費用の削減にも◎
④_ ランドリールームと寝室の間に位置している脱衣室は、両方向から出入りできるようになっているので、行き止まりのない動線になりました。脱衣室の室内ドアは、引戸なのでお風呂に入らない時は、開けっ放しにすることができるところも魅力的。ウォークインクローゼットとの距離も近いので、洗濯が終わった衣類もすぐに収納できるので、家事の時短に繋がります。
生活スペースと部屋を分ける
間取り全体を見た時に、右側は、普段家族が居住する共有空間で、左側は、寝室や子供部屋がある個人のプライベート空間に分かれています。それぞれの空間が分けられている間取りは、“家族で過ごす時間”と“自分の時間”を使い分けられるので生活にメリハリができます。子どもの成長と共に、子ども自身のお家時間の過ごし方は変わってきますので、どのように過ごすのか自由に考えて生活を送ることができます。
回遊動線を意識した間取りは、動線がスムーズになり生活を快適にさせてくれます。家全体としても、部分的な場所としても、その家での生活を想像してみて回遊動線を間取りに取り入れてみてはいかがでしょうか。
建築概要
延床面積 | 169.77m2 (51坪) |
気密性能(C値) | 0.3cm2/m2 |
住宅ブラン | 4倍断熱の家 Yksiシリーズ |