大工のMyhome

自分の家は、自分で建てる

2022年7月に竣工したこちらの住宅は、当社大工の自邸になります。元々、大工の仕事を始めるきっかけになったのは、「自分の家は自分で建てたい」という想いから始まったそうです。そして、ようやくその夢を実現することができ、2階建て40坪住宅が完成しました。

まず、家を建てるにあたって「高性能住宅」というのは必須条件でした。元々住んでいた家が、築年数も経っており冬は特に寒かったので、暖かさを求めた家づくりを考えていました。当社では、4倍断熱の家という独自の断熱施工で建物を造っていく高性能住宅のプランがあるので、4倍断熱の家の住宅仕様をベースに家づくりをスタートさせました。

4倍断熱の家というのは、一般的な住宅よりも壁が分厚くて、その厚さはなんと40㎝あります。建物の躯体の柱間に約9㎝の断熱を充填していて、さらに躯体壁の外側に30㎝の外断熱を施工しています。独自の壁断熱施工の方法で、ロックウールの断熱材がたっぷりと入った分厚い壁をつくりあげています。高性能住宅で暮らすということは、毎日過ごしやすい生活環境があって、そのうえ年間の光熱費を抑えてくれたりといった人とお財布にやさしいという良いことがあります。

※詳しくは、こちらをご覧ください

キッチンから繋がる3つの回遊動線

1日24時間という限られた時間の中で、仕事をしながら、子育てをして、家事をこなすという子育て世代は、なにかと忙しい毎日だと思います。そんな毎日を送る生活の中で、効率良く家事ができるような回遊型の動線を考えた間取りを設計しました。家事がスムーズになって時間が空くと、その分ほかのことができるようになり、一石二鳥となりますね。

◎１つ目の家事動線：ランドリールーム

キッチンから横の動線は、ランドリールームへと繋がっています。キッチンと横並びの配置にあることで、料理と洗濯を同時進行することができるので、時間を有効的に使うことが出来ます。洗濯機の隣には、ユーティリティーシンクも設けているので、仕事着や子どもの靴などの汚れものもサッと洗うことができるようになっています。

◎２つ目の家事動線：ファミリークローク

洗濯物を干し、乾き終えたら、次は洋服をしまうという作業になりますが、部屋数の分だけ回っていかなければなりません。でも、家族みんなの物をまとめて収納できるファミリークロークがあると、１部屋だけで済ませることができます。さらに、こちらのお家では、ランドリールームとファミリークロークがオープン続きになっているので、洗濯物を取り込んだ場所から５歩も歩くと、そのままハンガーパイプに掛けて完了という収納時短型の動線になっています。洗濯物をしまう作業が苦手な方は、ファミリークロークなら楽に時短できるので取り入れて見るのもおすすめです。

◎３つ目の家事動線：パントリールーム

忙しい毎日の暮らしを少しでも効率良くするためには、1回の買い物でたくさん購入することも手段の1つ。キッチン後ろには、食料品や調味料などたくさんストックできる、大容量のパントリールームをつくりました。料理中もすぐに使うものを取りに行くことができる便利なパントリールームです。

子ども部屋の将来を考える

子どもの成長と共に、子供部屋の使い方にも変化が見えてくると思います。その成長に対応できるよう、将来的に個室として使うことを前提として考えた間取りを設計しました。最初の段階で、扉、収納棚、窓、照明、壁スイッチ、コンセント、換気口はそれぞれ2箇所ずつ設置していますので、いざ個室にするとなった場合には、部屋の中心に間仕切り壁を造るだけとなっています。最初から前提として考えておくことで、将来工事が必要となった場合、最低限の工事費用で済ませることができます。

シンプルな内装をコーディネート

全体の内装は、白を基調にシンプルなデザインで統一感と清潔感のある雰囲気になっています。柄の入った壁紙が少なかったので、すっきりとしていて長年経っても飽きのこないデザインです。白をメインカラーにするだけで、部屋がパッと明るくなり、広々と感じる空間になりますね。
寝室は、淡い灰色をさりげないアクセントとして取り入れていて、家具や小物類も選びやすい内装になっています。